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寺岡建築 寺岡公正(棟梁)

寺岡棟梁は、宮大工の父の後を受け継いだ寺岡建築の2代目です。御年61歳のベテラン大工の棟梁です。

寺岡棟梁は大工として修業に入ったのは20代の後半だったそうで、それまでは土木業や接客業など様々な職種に就いたと聞いています。もともと宮大工の父の遺伝子を引き継いでいるので手先は器用だったそうですが、「大工になるもんか」と若気の至りで思っていたそうです。お父さんは地元の佐伯でとても有名な宮大工さんだったそうで、若かった寺岡さんの目にも父への尊敬のまなざしとその父の息子であるというプレッシャーがあったのでしょう(これは私の推測です)。

40歳になったある日、お父さんから急遽「わしはもう引退する」と引退宣言されたそうです。それから右も左もわからぬままお客さんとの打ち合わせから見積もりから段取りまですべてを一人でこなさなければならなくなったそうです。

寺岡さんと初めて会ったときの私の印象は、大工という職人さんだけど「物腰が柔らかくて話しやすいなぁ」でした。

いざ一緒に仕事をしてみると。棟梁の経験に比べればまだまだ若手の設計士である私の話をちゃんと聞いてくれ、こちらの意図を組んでくれようとする姿勢と、迷うところなどはきちんと話し合いの場を持ってくれる、そして、真心のある丁寧な仕事ぶりに感心させられることが多くありました。

実際、寺岡さんに会うと、皆さんいろんな意味で寺岡さんの魅力に惹き込まれます。

写真の説明ですが、
寺岡さんが子供のころ宮大工のお父さんがお寺の虹梁や妻飾りを彫っている姿を見ていたそうです。実際彫り方等はそんなに教えてもらってはないそうですが、見よう見まねで覚えたそうです。もちろん今は便利な電動機械があるので、すべて手彫りではなく機械も併用するとのことですが、その遺伝子は着実に受け継がれています。
寺岡さんが使用している鑿(のみ)はお父さんの代から受け継いだものも多数あるそうです。
道具も、技術も精神も受け継がれていく。素晴らしいことだと思いました。

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