構造には金物を一切使わず、自然の木・土・石を職人が加工して家を建てる伝統構法住宅。
私がそこにこだわる理由は「うわべだけではない、本物の素材で価値あるすまいづくり」をしたいと考えているからです。
うわべだけのことを考えて設計された住宅は、最初は綺麗でも10年・20年と時を重ねると、どんどん劣化が目立つようになります。
例えば、近年の建築業界で多用されている工業的に作られた合板や集成材は、20年~30年もすれば劣化していきます。
その変化を「色合いが良くなった、風合いが良くなった」とは言わないでしょう。
しかし、本物の素材で職人の手仕事によってつくられる伝統構法住宅は、年月とともに深みが増し、新築の時とはまた違う魅力を感じられるようになります。
また、化学物質や防蟻剤、電磁波等の影響で健康を害することもないので、家族みんなが安心して暮らせます。
私は世代を超えて永く愛される本物の家づくりにこだわり、伝統的な建築技術を学んできました。
これからも「本物志向」の方に、家族みんなが安らげる家をつくりたいと思っています。