施工風景

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「土間縁のある家」墨付け・刻みの真っ最中です

寺岡棟梁が、現場管理の忙しい合間を縫って、コツコツと進めてきた墨付けを若手の大工が一人でまたコツコツと刻み始めて早1ヶ月が経過しました。
土台、足固めも順調に終わり、梁の刻みも丸太を除いて年内には終わりそうです。

この家も土壁のすまいですので、これから柱や貫穴の墨付けに入るようです。
刻んでくれる大工さんが一気に増えたので、スピードが一気に増して、墨付けが追われている寺岡棟梁はお正月も返上して、墨付けを進めるようです。
大変ご苦労様です。

棟梁の仕事を見ていると、設計者の私もとても勉強になります。
特に仕口や継手は、大工さんや地方によって少しずつ特徴や違いがあって、宮大工の父を持つ寺岡さんの墨付けもまたちょっと違います。
私の知らない加工をされていたりするので「こんな加工の仕方があるんですね!」と驚くことも多々あります。

そのままでも十分なのに、さらにしっかりと丈夫に長持ちするように作りたいという棟梁の意気込みを感じます。
少々時間がかかっても、そうしたいと思う棟梁の性格ですね。
同じ予算でも、棟梁はそれ以上の仕事をしようとしてくれる姿勢を私はいつも尊敬します。

こういうことは、手仕事ならではだと思います。
人の手で墨付け・刻むというのはその仕事に魂が入ると私は思います。その想いはやはり、何らかの形で住み手や関わる人たちに伝わるものです。
私が手刻みにこだわる理由はここにもあります。

だからこそ、スピードや技術の高さももちろん大事なのですが、信頼できる職人さんと一緒に仕事をしたいと思う設計士なのでありました。

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